蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
「最初の躾を間違ったか。・・・じゃあもう一度、躾直すしかないな?」
言葉と共に、卓海の唇が絢乃の唇に重なる。
・・・しっとりとした、柔らかい唇。
冷たい声音とは裏腹に、その唇はどこか優しく、そして熱い。
卓海の舌が絢乃の唇を割って口腔内に侵入し、口の中をゆっくりと愛撫する。
絢乃は呆然としながら卓海の唇を受け入れていた。
・・・信じられない・・・
なぜ、こんなことになっているのか。
卓海は遊び方を変えたということだろうか。
卓海は道具だと思っているから、こんなことをするのだろうか。
───胸を抉るような、切なさと哀しみ。
絢乃の目尻に涙が滲む。
「・・・っ、はぁ・・っ」