蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
『一生手放さない』の言葉が、まさかこんなに早く現実的になろうとは。
というか、あまりにも急すぎる。
ヒィィと思う絢乃の横で、慧も青ざめきった顔で卓海を見る。
「・・・なに、言ってんの、お前・・・」
「何って。オレと絢乃のこれからの予定だけど?」
「寝言は寝てから言え───!!!」
慧の怒声が部屋の中に響き渡る。
絢乃は呆然としながら、目の前で繰り広げられる修羅場を見つめていた・・・。