蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
しかし田町駅の朝は相当混雑する上、電車の本数もかなり多いので、バレることはないかと思っていたのだが・・・。
どうやら甘かったらしい。
息を飲んだ絢乃に、香織は続ける。
「あたし、前に言ったわよね。嫉妬深いって」
「・・・っ・・・」
「これ以上卓海さんに近づくつもりなら、許さないわよ?」
香織はそう言い捨て、休憩スペースを出て行った。
絢乃は唖然とその背を見つめていた・・・。