蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
「秋月さん、今日の調査はこのくらいにしようか。後は明日、会社に戻ってから調べてみよう」
「・・・そうですね、ここではこれ以上の調査は難しそうですしね」
「ここまでの経過は僕から課長に報告しておくよ。秋月さんは部屋に戻ってて?」
「はい、わかりました」
絢乃は頷き、ノートパソコンを閉じた。
テーブルの上を軽く片付け、立ち上がる。
・・・と。
疲れのせいか酒のせいか、なんだかクラクラする。
ふらついた絢乃の肩を、橋本さんがとっさに支えた。
「大丈夫、秋月さん?」
「・・・あ、はい・・・」
・・・と絢乃が言った、その時。
ガチャっという音とともに、ドアが開いた。
ドアの向こうに立っていたのは・・・。