蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~



「秋月さん、今日の調査はこのくらいにしようか。後は明日、会社に戻ってから調べてみよう」

「・・・そうですね、ここではこれ以上の調査は難しそうですしね」

「ここまでの経過は僕から課長に報告しておくよ。秋月さんは部屋に戻ってて?」

「はい、わかりました」


絢乃は頷き、ノートパソコンを閉じた。

テーブルの上を軽く片付け、立ち上がる。

・・・と。

疲れのせいか酒のせいか、なんだかクラクラする。

ふらついた絢乃の肩を、橋本さんがとっさに支えた。


「大丈夫、秋月さん?」

「・・・あ、はい・・・」


・・・と絢乃が言った、その時。

ガチャっという音とともに、ドアが開いた。

ドアの向こうに立っていたのは・・・。


< 172 / 190 >

この作品をシェア

pagetop