蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~




「オレの見立てに間違いはなかったな。たまにはいいんじゃねぇの? そういう格好も」

「・・・そ、そうですか?」

「じゃあ行くぞ。まずは風呂だ」


卓海は通路の脇にある、『男湯』『女湯』と書かれたのれんを指差した。

浴場は女湯と男湯に分かれており、中に露天風呂もあるらしい。


「一時間後にここで待ち合わせだ。いいな?」

「あ、はい・・・」


卓海は『男湯』と書かれた青いのれんをくぐっていく。

絢乃も女湯ののれんをくぐり、中に入った。



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