蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~



絢乃は目尻に涙を浮かべ、ブンブンと首を振った。

ヘンな誤解をされたのではたまらない。

卓海はあたふたする絢乃を至近距離でじーっと見つめた後、肩を揺らして楽しげに笑った。

・・・その、心底愉快そうな笑顔。

思わず、ドキッとしてしまう。

卓海はしばし楽しげに笑った後、絢乃の手を強引に掴んだ。


「さ、行くぞ。次は足湯だ」

「ハイ・・・」


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