蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
2.新しい仕事
翌週の月曜。
絢乃は卓海に呼び出され、第二開発課の部屋へと向かった。
先週末に雅人は正式に退職し、今日から正式に卓海が絢乃の上司になった。
・・・正直、とても顔を合わせ辛いが、仕事は仕事だ。
と思い居室に入った絢乃だったが、そのまま第二の会議室へと通された。
会議室の中には、卓海と、なぜか部長の澤田の姿がある。
首を傾げる絢乃に、澤田が口を開いた。
「忙しいところ悪いな、秋月」
「・・・え、いえ・・・」
「君に頼みたいことがあってね」
澤田はテーブルの上に置いてあった資料を絢乃に手渡した。
そこに書いてあったのは・・・・。
「・・・え? 物流システムのデータベースが保守切れになる?」