蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
───それから3日後。
運用課の自席で作業をしていた絢乃のもとに、春美が慌てた様子で駆け寄ってきた。
「ちょっと、絢乃!」
「・・・どうしたんですか、春美先輩?」
「加納が呼んでる。すぐに来いって言ってたから、急いで行った方がいいかも」
絢乃は眉根を寄せ、春美を見た。
あれからまだ、業者から連絡は来ない。
しかし、すぐに来いとは・・・急ぎの用だろうか。
絢乃は椅子から立ち上がり、ノートとペンを片手に第二の居室へと向かった。