蜜愛シンドローム ~ Trap of Takumi ~
澤田はふむふむと何かに納得しながら言う。
絢乃は誤解を解こうと澤田を見上げたが、ちょうどその時、部屋の奥から澤田を呼ぶ声がした。
「部長! そろそろ会議の時間です!」
「そうか、わかった。今行く。・・・秋月、この件は考えておく。しかしめでたいな、秋月が結婚か~・・・」
澤田は上機嫌で部屋の奥へと歩いていく。
・・・なんかヘンな誤解をされてしまったが、ちょうど年明けに人事異動があるし、これで異動できるならいいかもしれない。
後で誤解を解けばいいだろう。
絢乃は澤田の背を見送った後、運用課の部屋へと戻っていった。