求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
「申し訳ないなんて言わないで。俺が、彩乃ちゃんを困らせてしまってるんだ、ごめん。」
そう言ってから、覚悟を決めて彩乃の目を真っ直ぐにみつめて言葉を続けた。
「初めて会った時に、笑顔に惹かれて…メールだけだったけど会話して…まぁ、彩乃ちゃんは俺とは逆で深い話しにならないようにしてたみたいだけど、それでも俺はそのやりとりにも彩乃ちゃんの優しさとか思いやりを感じられた…そして気になって、知りたくて…会いたくて…」
彩乃は俺の真剣さを正面から受け止め静かに聞いていてくれた。
「俺は、さ、彩乃ちゃんがさっき気にしたみたいに芸能人ってやつで…面倒なことも辛いことも必ず出てくる……こんな出逢って直ぐで信じてなんて嘘臭いと思う、けどっ、真剣に…彩乃ちゃんが好き…なんだ…付き合ってください。俺の全てで守るから…」