求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
「ごめんね?眠いときは私か、保育士の加賀見さんって方じゃないとダメで…だから、翔哉だからって、ことでは、ないから…」申し訳ないって顔でそんな事を言わせてしまい、きっと俺は情けない顔になってたんだと気がついた。
「っ…いや、俺こそ…何にも出来ないのに、気ばっか使わせて、ごめんな」
顔だけでなく、声まで情けなく、最悪な俺。
それから、紗彩が眠ってしまったのもあり、3時頃、失礼した。
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嬉しかった、が、情けなかった…
もっと近づいて俺を知って俺を男として好きになって欲しいと、切実に想った。
それからはまた、仕事も入り会うことは出来ずにメールや電話で互いを知っていく日々になり、俺は彩乃不足でイライラが募るばかりだった。