求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
☆知らないということ
自宅に翔哉を招いてからはお互いの時間が合うことが難しく、メールでのやり取りばかりになっていて、それを少しだけ寂しいと感じている自分がいて、さらに、そんな自分を嫌悪してしまう。
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春が過ぎて初夏と言われる季節になると、翔哉は夏ドラマの撮影が始まったと教えてくれた。
主役になったので嬉しいが、会えないのが寂しいと言ってくれて、慣れた言葉なんだろうなとひねた想いと、素直に嬉しい気持ちがぶつかった。
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契約社員になり、充実した仕事環境だった。
おしゃまな紗彩はますます可愛く(…親バカですね…)毎日、成長していく。
今店では夏本番を前に、夏必需品の日傘やアームカバーなど取り揃えながら、何か…を求めていた。