求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
そんな中、忙しくなると言われていた翔哉からの連絡はその通り、少なくなっていったが、気にしないように心の外に追い出すようにしていた。
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6月の半ば、仕事が終わり保育園に迎えに行くと、紗彩は少し体調が悪いと報告を受けて、大事をとり、夜七時まで診てくれる小児科へ駆け込んだ。
軽い風邪と言われて、この蒸し暑さにからの体調の変化だろうから、水分補給など気を付けてと言われて、シロップの喉の薬を処方してもらい帰宅した。
いつもよりも遅いので、まず、ざるうどんで簡単に夕食をして、疲れた様子の紗彩をお風呂に入れてから寝かしつけた。
夜、11時過ぎ、ようやく落ち着いた彩乃はメールを受信していることに気がついた。
翔哉だった。