求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「翔……あたし…やっぱり納得いかないの…」なんとも言えない表情で、そんなことを言う関わりをどこから引っ張り出してきたのか…呆れるがリリアにとっては言わずにはいられないことのようだ。



「お前が納得しようが、しまいが、俺の恋愛には全く関係ないし、週刊誌で言われたみたいには別れとか、ましてや付き合ってもないのに、なんで話をややこしくしてくるんだ?……いい加減俺は迷惑なんだよっ!!」



散々まとわりつかれたことへの限界か、彩乃と会えないこと、誤解がとけないことへの苛立ちか、まだスタッフや共演者が多くいるところで、怒鳴ってしまった。



一瞬…周りの動きが全て止まり時間さえ固まったかのようだった…それを、リリアが解いた。



「なんでよっ!!あたしが…あんな、あんな何でもない女に負けるなんて有り得ないっ!!…」モデル・リリアからは到底想像出来ないほどのヒステリックな叫びに、また、更に周りが固まったようだった。


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