求＊幸福～愛しい人はママだった～【完】

☆過去と真実と

７月下旬、気にしないようにしていても耳や目に触れる翔哉さんの報道を何とか流しながら日々を紗彩と過ごしていた。



店で聞いた『女性が付きまとってる』話や『破局』の報道後、だんだんと収まりをみせてきていた。



そして、翔哉さんからはメールが何度か来ていて『会いたい、話したい』とあった。


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その日も、遅い昼休憩でメールを確認すると、『時間が出来たから今から会いに行きます、今日は会えるまで粘る!!』とあり、このままにするのは、翔哉さんにも迷惑だと思い直し、会うことを決めた。



７時に自宅に来て貰うので大丈夫かと、返信すると『必ず行く』と直ぐに返ってきた。



それをみて、夕食はどうしよう…などと無意識に考えはじめていた。