求*幸福~愛しい人はママだった~【完】

そのまま、保育園に紗彩を迎えに行き、早い迎えに紗彩には素直に喜ばれてなんだか泣き出しそうになりながら帰宅した。


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2ヶ月ほど前の10月3日は幸太の一周忌だった。



彩乃はすでに小林の籍を抜けており、法事についても元義理の母達が遠慮がちにどうするか聞いてきてくれて、彩乃は、もしも、参加する皆さんの中に異議を唱える方がいなければ、隅っこで構わないから手を合わせたいとお願いし、末席にて参列したのだった。



その時に、一年経ったから義理立てしなくていいよ、幸せになれそうなお話は受けなさいと、小林の親戚中から言ってもらえて、最後は涙してしまった。




その際に1つだけ、紗彩のことで意見がいろいろだった。



母親と居るべきか、それとも新たな生活に踏み出すためには、まだ余りわからない今のうちに小林に養子にするべきか…










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