求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
そんな中、彩乃は必死になり紗彩と離れたくない、何があっても守り、新たな何かがあるとしても、紗彩を蔑ろにするような人達とは付き合わないと約束したのだ。
なのに、早速自らが紗彩を傷付ける行為をしてしまい、幸太にも小林の家族にも、顔向けできないし、やはり、養子に…と話が出てしまうかも知れなかった。
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昼間の電話での翔哉は困った、疲れた声をしているように感じた。
買い物からわずかに3日程…芸能人にプライベートは皆無なんだろうか、心労で倒れたりしないかな…などと思いながら、これから自分のとるべき行動を考えていた。
翔哉は私が昼間に直ぐに電話をとったことには疑問を持たないでいてくれたようで、安心した。
まずは、自分の両親と小林の家に事情を説明した。「友人として大切にしてもらい付き合っている」と…すると、自分の親には怒鳴られ、小林の家族には紗彩のことさえ言われず、気にするなと逆に気をしっかりとと、励まされてしまった。