求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
私は、『自分の知らないところで大切な人達が傷付けられるのは嫌です、何も出来なくても、ギリギリまで食い下がり何か、を模索したいです、だから、教えてください』と、返した。
相川さんが翔哉に言うであろうことは予測がついていたし、こそこそとしたくはなかったので、構わないが、いらぬ負担をかけたかな、と少しだけ気落ちした。
紗彩の穏やかな寝顔をみて、心を落ち着かせ自分も眠りについた。
その頃、翔哉サイドはなるべく彩乃と紗彩を表に出さないですむように、キズがこれ以上深くならないように、いわれのない言葉の暴力等にさらされないように…手を尽くしてくれていた。