求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
騒動になる少し前、12月7日で紗彩が2歳になった。
一周忌のあと、小林の両親からぬいぐるみと、これからは余りこうゆうことも、互いに遠慮して出来なくなるから今回は受け取ってと、少しまとまったお祝い金を頂いていた。
彩乃の両親とは夕食を一緒に食べた。
クリスマスの買い物の時に、紗彩が「2しゃぁい~」とよれたピースを右手で作り、翔哉に教えた。
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こんな騒ぎの中で、彩乃の元に、翔哉から荷物が届いた。
開けてみると某有名ブランドのピンキーリングで、紗彩の誕生石がはめこまれていた。
こんなにも私達を大切にしてくれている翔哉が今、辛い思いをしている…そのことが彩乃を苦しめたが、それよりも大切にされている、愛されている実感がじわじわと彩乃を幸せにしていた。