求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
「お仕事は…」「仕事場も書き込まれていたため、今現在は、年末まで休暇を取っています。」「でしたら、不自由とは思いますが、お子さんはどなたかご親戚に預けて、七谷さん自身は、ビジネスホテルなどに宿泊していただくか…」
淡々と話すことを聞いていた。
「娘とは離れたくないんです…できましたら、二人で私の実家にいたいのですが、」「だが…確かご実家は、知られているマンションに近いですよね?生活圏が被るとなると余り…」「あ…そうです、よね…」
「お子さんはご主人のご実家に…なんてのは?」「!それはっ、だめです!!そんなことしたら…」最後の方は聞き取れないほどのかすれた声だった。
「ん~、まぁ、そうですよねぇ…確か昨年交通事故で…」「…っはぃ…すでに籍も抜けていまして今回のことであちらにご迷惑をかけるのは…ちょっと…」