求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「希望、ですか?」



少し戸惑った様子の彩乃を見ながら俺は自分の想いを言うべきか考えた。



すると、それが分かったのかチラッとこちらを見ながら社長が「翔哉は、言っておきたい想いとか、あるか?」と聞いてきた。



それを受けて彩乃と視線を一度合わせてから、話す。



「俺は…もしも、彩乃が許してくれるなら、好きな人だと、隠さずに言いたい…そして紗彩は、その大切な人の、大切な家族だとも…俺が好きになって現在アプローチ中って。で、だから買い物を一緒に行って点数稼ぎにプレゼントを買ったって。どうかな?」



社長、彩乃、マネージャーの豊を交互に見ながら伝えた。



彩乃は少し驚いた顔、社長は何か考えてる様子、豊はニコニコしていた。



「…そうか、ん、翔哉の考えは分かったよ、七谷さん、貴女はどうかな?」





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