求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
事務所で『七谷さんはどういいたいのか』聞かれた時、幸太の墓前で翔哉に対する『好意』を認めたことをふと思い出した。
だが、紗彩や家族に迷惑をかけているのに、それを強気で伝えることは出来なかった。
かといって、誤魔化すこともしたくなくて、「心を開いてきている」と伝えた。
翔哉に対する想いは、本人だけに、ストレートな言葉で言えたら、そんな日が来たら…と思いもした。
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ホテルの部屋の薄暗い中、テレビをつけて会見を待った。
映し出された映像には、どこかの会議室の様なところに、たくさんのカメラと大勢の記者がザワザワと翔哉達をまっている姿が映った。
「大変お待たせいたしました、只今より…」数分して司会者らしき人の声が聞こえて、会場内が緊張感ある、無音になった。