求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
「情けない…奴ですよね…僕は。あなたを誘う数日前、評価の悪いレポートが返還され、落ち込んでいたら女子に『佐渡は情けない』とかなんとか…嫌な噂話をされていて、ムシャクシャしてて…ほんとに、あの時はすみませんでしたっ…」深く頭を下げてくれた佐渡さん。
「今日、声をかけたのは、あの、噂というか会見とかネットとかを見て、七谷さんが傷ついてるなら守ってあげたいって、純粋に思ったから…なんです。なんか、余計なお世話だってのは、分かってはいたんですけど、つい…」うつむきながら話す佐渡に伝える。
「心配してくれてありがとうございます。でも私…大丈夫です。あっ、強がりではなくて、彼を信頼しているし自分のことも…自分の気持ちも信じてるんです…だから、大丈夫ですよ。」
「そうですか……七谷さんの気持ちが聞けてよかったです、すみませんでした。足留めしてしまって…今度、店に買い物、行ってもいいですか?」