求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「はい、もちろんです。お待ちしてますね、それでは子供も待ってますので、これで失礼します。」挨拶をして佐渡と別れ、実家に歩き出した。



それをみた村田もまた、少し後から歩き出す。



その時に着信があり、電話に出ると翔哉からだった。



「はい、うん…もう少しで家につくとこ…ろ……えっ…?」



彩乃は今度は前方から自分に向かってくる女性に驚いた。



『彩乃?どうした?』翔哉の声が少し遠くから聞こえる…



村田も気がついていて彩乃をかばうように前にでる。



女性は小さいがナイフのようなものを持っていて何か話しているようだった。



彩乃の前…正確には村田に隠された彩乃の前に立つと「邪魔なのに…まぁいいわ…あなたが翔哉のこと取るから…私が寂しいじゃない、寂しいのは嫌だからあなたを苦しめて死んでやる…」定まらない瞳を見せながらそわそわとしている。



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