求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「し…ぁ…」声がかすれて上手くしゃべれないらしく小さく俺を呼ぶ。



ゆっくりと髪を撫でてやりながら、ナースコールをした。

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「もう、大丈夫でしょう。いろんな事がおこって、心が疲れたために2日ほど寝ていたといったところです。腕については時間がかかりますが、元のように動かせるようになりますから、安心して下さい。しばらくは安静にしてることですよ。」




医師の話のあと、また、二人になる。




「よかった…彩乃が明日の朝までに起きてくれなかったら、1週間仕事で地方だから…」「心配かけました、ごめんなさい。そして、ありがとう、傍にいてくれて…」優しい声と表情で話す彩乃をみて、ようやく現実感をあじわう。



事件の事などは明日、警察の人がきて説明するらしい、ともかく、解決したとだけ伝えると「よかったぁ…」と心底ほっとしたようだった。







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