求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「彩乃っ!ありがとうっ、マジで嬉しい…幸せ過ぎる…彩乃は嫌な女なんかじゃない、そんなふうに自分のことを責めないでくれよ、な?」



思わず寝ている彩乃を上から抱き締めていた。



「あっ…翔哉…ちょっと苦しい…かな、」「あっ!悪いっ、勢いで…ごめんな、体がきついのに。」照れながら彩乃から離れるが、手だけはまだ、繋いでいた。



「彩乃……俺と、結婚を前提にお付き合い、してください。」真剣な気持ちを精一杯こめて、彩乃を見つめながら言う。



とたんに、彩乃の目からはポロポロと涙がこぼれていく。



それを拭いながら返事を待つ。



「…はい…よろしく、お願いします」涙声のまま、それでも、嬉しそうにして言ってくれた。



ようやく、俺の気持ちが、彩乃を求めた俺の想いが一方だけでなくなった。




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