求*幸福~愛しい人はママだった~【完】

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「おはよう」「……おはよう」少し照れてる彩乃の顔を覗きこんでおでこにチュッとする…さらに慌てて照れる彩乃。



「じゃぁ……行きますか?奥さん?」平然を装いながらバクバクする心音が聞こえないかな、なんて思いながら言ってみた……



「……お、くさん……」手を口に当てながら呟く。



「だろ?これ、出した瞬間から彩乃は俺の最愛の奥さん…幸せになろうな」



「ん…な、ろぅね…っ、、、」瞳を潤ませながら見上げてくる彩乃にまた、チュッとして、手を引いて車に向かった。

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金曜だったため、役所は騒がしく人も多かった。



もっと早朝とかにすればよかったなってこそこそ話ながら視線を感じながら窓口に向かう。



『あれ……俳優の……』『あの人が……年上の……』四方八方からの声を、目を背けることなく二人で進む。





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