求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
娘は『紗彩(さあや)』と名付けられ、すくすくと育つ。
幸太は34歳彩乃は28歳になり、お互いに助け合いながら、紗彩を守り、愛し、平凡でも幸せな、最初に彩乃が描いたような、そんな穏やかな優しい家庭だった。
そして、あの10月2日、その幸せは幸太と共にこの世を去ることになる。
幸太と彩乃の二人の時間はここで…
永遠に止まってしまった…
優しく笑う顔が好きだった
しっかりしているのに忘れ物が多い幸太
行ってきますのキスをするときは少し照れて、でも忘れずに
紗彩とお風呂のときは真剣な顔をしながら
何かいいことがあるとギュッてしてくれる幸太
出逢って5年にも満たない時間しか、一緒に過ごすことが出来なかった幸太
あなたのことは大切に忘れずに心に……
ありがとう……