求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
「その際、小林さんはお一人でイヤフォンをつけて居られたようで、バイクに気がつくのが遅れたのではないかと考えられるのですが、避けることが出来ず、交差点近くにある地下駐輪場入口の壁とバイクにはさまれる様に頭からぶつかり…」
次々と怒鳴るように言葉をまくし立てているのだが…
いったい何を言ってるの?…ただ…ざわざわしたような、何だか解らない音がしていたような、そんな気がする…
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「……さん、…くさん、奥さんっ!!聞こえてますか!!」
どれほどの時間が過ぎていたのだろうか、実際にはほんの、1、2分といったところだろうか。