求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
向こうの母親も、譲ってあげたら?らしきことを話しているが下りず、紗彩ももう少ししたら来てみようと言う私の言葉には知らんぷりで遊具に熱い視線を送る。
何となくあちらのお母さんと目が合い、苦笑い。
まぁ、泣き出したり掴みあったりしていないから、様子を見ることにした。
程なく、向こうの子供がパッとブランコに向かいだし、お母さんは軽く会釈をして離れていった。
静かに(かなりのプレッシャーのかかる位置だったけど…)待てたよ♪と言わんばかりの笑顔で遊具に登っていく娘。
ケンカにならなくて良かったぁと母が心で呟いたのは、知らないだろうな…