求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「そう、言われても困ります…」



「彼氏、が…いる?」



「いません…が」
「じゃぁ、俺が誘っても大丈夫だよね?七谷さん、あっ、彩乃ちゃんって呼ばせて欲しいな、いいよね?俺のことも翔哉って呼び捨てで構わないから。いまさ、まだ仕事場なんだ、また、連絡するから、おやすみ」



彩乃が『恋愛する気がない』と言おうとしたうえから言葉を被せ、一方的にまくし立てて電話は切れた…。



しばらく携帯を見つめ…どうすればいいのか、途方に暮れながらベッドに横になった。



からかっている?芸能人だから誰でもついてくると?……だが、彩乃は遊びに付き合うような性格ではないし、ともかくそんな余裕はなかった、時間があるなら紗彩と過ごしたい…。










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