求*幸福~愛しい人はママだった~【完】
「…あぁ多分…俺…どうすりゃよかったのかな…」
“はぁ~……”深く息をはき、携帯をマネージャーにも見えるようにした。
路肩に寄せてから受け取り、しばらくするとクククッとおかしそうに笑いながら携帯を投げて返してきた。
「何がおかしい!?俺は…真剣にっ…」
「悪い悪い。いや、真剣なのはわかってるさ。翔の顔、いい顔してきたもんな!マジに…なれて、そういう相手に会えて良かったじゃんか。遊びと思われたならなんか足りないんだよ、もっともっと気持ち伝えろよ、どうせ、たいしたことも言わないで、急に誘ったからそんな返事がきたんじゃないの?」
何にも言い返せなかった…確かに…近況メールを送ったが気持ちは表れてない、何がいいたいのか彼女が疑問に思うのも、当然だよな…そんで良くも悪くも俺は俳優だ…たいして知らない芸能人が会わない?なんて、それだけの付き合いって勘違いしても仕方ないよな。