Survival Travel
裕太くんの分まで強く、生きなきゃ…。

昴「うららちゃん、そろそろ…戻ろうか」

『そう…だね』

昴くんが手を差し出す。
私はわずかに残った力でその手を握る。

昴「裕太の分まで生きようね。
その為にも絶対生き残ろう」

その時の言葉に、何か意味はあったのかな…。
私に考える力はもう残っていなかった。

「ありがとな」

ふいに、懐かしい声が聞こえた気がした。
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