天神学園高等部の奇怪な面々33
豪邸を出発した面々。

幾らも歩かないうちに、辺りは吹雪いてきた。

「何よこれ…目が開けてられないわっ!」

両手で顔を覆いながら叫ぶアリーシェ。

「迂闊に動き回るな、ホワイトアウト(吹雪や地吹雪によって雪が舞い上がって視界が白一色となり、方向・高度・地形の起伏が識別不能となる現象)が起きている、はぐれるぞ」

ラルフが仲間同士で手を繋ぐ事を指示する。

「冬先生何とかしてよ!名前が『冬』だけに!」

「無茶ぶりね、アリーシェさん…」

アリーシェの言葉に胡乱な目をする冬…。

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