天神学園高等部の奇怪な面々33
しかし、呑気にしていられるのもここまで。

「一応今日からは元の世界に戻る方法を探さないとな」

アリーシェが温かく美味しい朝食を準備してくれたというのに、わざわざレーションを食べるラルフ。

海兵隊時代の癖らしい。

「えー、いいじゃん、もう少しゆっくりしてもさぁ。住む場所と安全さえ確保できてるなら、そんな慌てる必要ないんじゃん?」

口を尖らせて言うアリーシェ。

「アリーシェさんは学園に帰って勉強したくないだけなんじゃ…」

「へへっ、バレたか♪」

拓斗の言葉に、アリーシェは舌を出す。

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