天神学園高等部の奇怪な面々33
「こんな事やってていいのかしらねぇ?」

頬に手を当てて溜息をつく冬。

「まぁでも、遭難しても修学旅行というのは一理ありますし…」

苦笑いする喜屋武。

「次はじぃ先生と拓斗君ね、ほら、そこに並んで並んで!」

スマホを構えるアリーシェ。

「い、いえ、僕は…」

遠慮がちに笑う拓斗だが。

「いいからほらっ!」

アリーシェが無理矢理に並ばせる。

(こうして写真に収めておけば、私達が異世界で遭難していた証拠になって、お土産買わずに帰っても怒られずに済むもんね…♪)

なかなか打算的なアリーシェである。

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