天神学園高等部の奇怪な面々33
つまり、戦意や闘争心を抑える冬の結界はシロモゲラには通じないという事。

狼狽する面々の前で、シロモゲラは大きく口を開ける。

「!…シロモゲラの体内より膨大な熱反応検出」

アンが呟く。

「まさか…火を吐く気か?」

ラルフの表情が険しくなる。

怪獣といえば火を吐くのがお約束。

シロモゲラもご他聞に漏れず、口から高熱の炎を吐き出し。

「させないっ!」

咄嗟にアリーシェが豪邸を遮るように『欲望』の魔法で発生させた氷の壁で、シロモゲラの炎を防いだ!

< 126 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop