天神学園高等部の奇怪な面々33
と。

「あのっ」

喜屋武が声を上げた。

「私が『痛み』の魔術を行使しますから…拓斗さんと美奈子さん、同時に私を攻撃して下さい」

喜屋武は『痛み』に関する無詠唱魔術を扱える。

紋様を通して自らの体に痛みを与える事で、その数十倍の激痛を対象者に伝える事ができるのだ。

ただでさえ強烈な拓斗と美奈子の攻撃を、喜屋武の魔術を通して数十倍の威力にしてシロモゲラに与えられれば…。

< 134 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop