天神学園高等部の奇怪な面々33
「さてと…」

バスを降り、周囲を見渡すラルフ。

「とりあえずこっちに向かってみるか…」

彼は南に向かって歩き始める。

まずは海があるのかどうか。

海岸線に出て、街が見えるようならば救助を要請する事もできる。

その一方で。

「いまだGPS、通信機能回復せず」

アンの言葉に、ラルフは嫌な予感もしていた。

アンのような最新型のアンドロイドが持つ通信機能が故障するというのは考えにくい。

となると、もう一つの可能性…。

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