天神学園高等部の奇怪な面々33
「アン先生もどうだ?」

「…私は長期間の栄養補給がなくても耐えられますので」

ラルフの勧めを断るアン。

その分、三人で食事をとってくれという事らしい。

「それにしても、よく食糧を持ってきていましたね」

体が温まり、一息つきながら美奈子が言う。

「…海兵隊時代は、ジャングルの中や何もない市街地の戦場での作戦行動が多かったからな…不眠不休、補給無しで飲まず食わずでの行動を強いられる事も多かった…自分の食う分くらいは自分で準備するのが癖になったのさ」

そう言って、ラルフは荷物の中から狙撃銃を取り出す。

勿論モデルガンだが。

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