天神学園高等部の奇怪な面々33
いよいよもって遭難の可能性が色濃くなってきた。

住民がいない、通信機器も使えない。

状況の把握が出来ない上、救助の要請すら難しくなってくる。

まずはここが自分達の住む世界なのか、それともラルフの懸念する異世界に飛ばされてしまったのか、それだけでも確認したかったのだが…。

と。

「……!」

スコープ越しのラルフの視線が止まる。

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