天神学園高等部の奇怪な面々33
その様子に、美奈子やアン、拓斗も気付いたようだった。

「どうしたの、ラルフ先生」

「シッ」

美奈子に声を出さないよう指示するラルフ。

「……」

アンもまた、装備された両目の望遠機能でラルフと同じ方向を見る。

「…六時の方向に雪煙が上がりました…」

「雪煙?」

驚く拓斗。

爆発だろうか?

「いえ…」

抑揚のない口調でアンが言う。

「何か…巨大な何かが動いた際に起きた雪煙ではないかと…」

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