天神学園高等部の奇怪な面々33
天神学園校庭。

「お、集まってきたな」

ラルフ・ハミルトンは腕組みして、登校してくる2年の生徒達を見つめる。

「みんなデカイ鞄担いで…ははっ…何持ってきたんだか…」

「そういうラルフ先生は何持ってきたんです?」

風呂敷包み一つという簡素な荷造りの佐倉 冬(さくら ふゆ)が、ラルフを胡乱な目で見た。

迷彩柄のバッグに詰まっている、如何にもな大荷物の数々。

長物の荷物もはみ出している。

あれは狙撃銃に違いない、きっとそうだ、間違いない。

「その他にもコンパス、アーミーナイフ、医療キット、レーション、暗視ゴーグル、非常用無線、予備弾薬(BB弾)…」

「税関で止められますよ…?」

冬、再度胡乱な目…。

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