天神学園高等部の奇怪な面々33
「ねぇ冬先生」

ソファに横になったまま、アリーシェが言う。

「私や他の生徒は、この豪邸で散々遊びまくってるけど…大丈夫かしら?」

「大丈夫って、何が?」

三本目のピンドンの瓶を空にしながら冬が首を傾げる。

「確かにこの豪邸で寝泊まりはできるけど…この土地が安全かどうかはまだ分からない訳じゃない?」

「大丈夫よ、それを今じぃ先生達が調べに行ってるんだから。仮に安全じゃないとしても…」

冬はクスッと笑った。

「もう手は打ってあるわ…」

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