天神学園高等部の奇怪な面々33
揺らめくように歩を進める冬。

『お客様』とは何だ?

言葉の意味がわからず、アリーシェも彼女の後に続く。

豪邸の窓際に歩み寄る二人。

暖炉の温もりの中では考えられないほどに、外は凍てつき冷え切っている。

そんな苛酷な環境の中。

「なっ…」

アリーシェは目を疑う。

白い体毛に覆われた、人間ほどの大きさの、鳥類とも爬虫類とも言えない二足歩行の生物…。

美奈子命名する所のチビモゲラが数匹、豪邸の外を徘徊していた。

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