天神学園高等部の奇怪な面々33
きっと餌を求めてさ迷い歩いてきたのだろう。

そして喧騒を聞きつけてこの豪邸にやってきた。

チビモゲラ達にとって、ここは美味くて若い『活餌』の閉じ込められた檻同然。

アリーシェも冬も、戦闘能力に関しては皆無だ。

魔法や術は使えるものの、攻撃に適したものは持っていない。

「スペシャルバカを呼んでくるわ…!」

こういう時の為に、彼には残ってもらっているのだ。

すぐに踵を返すアリーシェ。

しかし。

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