天神学園高等部の奇怪な面々33
「あぁ、無理よ拓斗君」

ドンペリ十本目の大台を突破して尚飲み続けている冬が言う。

アンタまだ飲んでたのか。

「冬先生が『無理矢理に』飲ませて酔わせちゃったからね、キャンペーンさん当分は動けないわよ?少なくとも明日の朝までは再起不能じゃない?下手すると明日も二日酔いかも…」

アリーシェが笑えない事を言う。

「二日酔いには大豆発酵スープがいいと聞きました」

助言するアン。

どうやら味噌汁の事を言っているらしい。

誰だ、彼女に間違った名称を教えた奴は。

「とりあえずはこの辺境の地で夜明かしね」

緊張感の欠片もなく笑う美奈子の横で、拓斗はガックリと肩を落とした。

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