【砂漠の星に見る夢】
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―――――
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老人はそこまで話し、ふう、と息をついた。
「こうしてへレスは邪魔なネフェルとメルサンクの暗殺に成功したわけなのです」
「なにそれ、結局、二人は結ばれないまま死に別れてしまう運命だったの?」
目に涙を浮かべムキになり声を上げると、老人は「さよう」と簡単に頷いた。
「そんな簡単に……そして二人に毒を盛ったターナはどうなったの?」
そう訊ねた雄太に、老人は痛々しく目を細めた。
「メルサンクの部屋で、そのまま自害しました」
その言葉に雄太と共には「そんな」と、やりきれなさに顔を歪ませた。
「ひどい話だな」
そう吐き捨てた雄太に、「うん」と唇を噛んだ。
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老人はそこまで話し、ふう、と息をついた。
「こうしてへレスは邪魔なネフェルとメルサンクの暗殺に成功したわけなのです」
「なにそれ、結局、二人は結ばれないまま死に別れてしまう運命だったの?」
目に涙を浮かべムキになり声を上げると、老人は「さよう」と簡単に頷いた。
「そんな簡単に……そして二人に毒を盛ったターナはどうなったの?」
そう訊ねた雄太に、老人は痛々しく目を細めた。
「メルサンクの部屋で、そのまま自害しました」
その言葉に雄太と共には「そんな」と、やりきれなさに顔を歪ませた。
「ひどい話だな」
そう吐き捨てた雄太に、「うん」と唇を噛んだ。