【砂漠の星に見る夢】
最終章 砂漠の星に見る夢
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ファラオからピラミッドを建造する許可と宰相の称号を与えられたヘムオンは改めて『王の間』に訪れ、黄金の椅子に座るクフを前に跪いた。
「いや、突然すまないな」
笑みを浮かべたクフにヘムオンは「いいえ」と首を振り、
「この度はピラミッド建造を許可して頂き、本当にありがとうございました」
跪いたままそう告げた。
そんなヘムオンを見て、クフは柔らかく微笑み、ゆっくり立ち上がった。
「ヘムオン、宮殿内を少し散歩しようか」
「あ、はい」
ヘムオンは戸惑いながらも頷き、クフと共に王の間を出て、広い宮殿内をゆっくりと散歩した。
クフはてテラスに出て裏庭を見渡した。
「そなたの父が、ピラミッドを建造する際には、この裏庭に民衆を集めていたよ」
そう漏らし在りし日を思い起こして、目を細めた。
そう、ここから兄上はイシスの姿を見付けて嬉しそうに手を振っていた。
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ファラオからピラミッドを建造する許可と宰相の称号を与えられたヘムオンは改めて『王の間』に訪れ、黄金の椅子に座るクフを前に跪いた。
「いや、突然すまないな」
笑みを浮かべたクフにヘムオンは「いいえ」と首を振り、
「この度はピラミッド建造を許可して頂き、本当にありがとうございました」
跪いたままそう告げた。
そんなヘムオンを見て、クフは柔らかく微笑み、ゆっくり立ち上がった。
「ヘムオン、宮殿内を少し散歩しようか」
「あ、はい」
ヘムオンは戸惑いながらも頷き、クフと共に王の間を出て、広い宮殿内をゆっくりと散歩した。
クフはてテラスに出て裏庭を見渡した。
「そなたの父が、ピラミッドを建造する際には、この裏庭に民衆を集めていたよ」
そう漏らし在りし日を思い起こして、目を細めた。
そう、ここから兄上はイシスの姿を見付けて嬉しそうに手を振っていた。