【砂漠の星に見る夢】
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ネフェルが第一王妃であり自身の母親であるメルサンクの元に姿を現すと、彼女は不思議そうに、
「おやおや、王子。こんな時間に会いに来てくれるなんて珍しいこと」
と意外そうな声を上げ、メルサンクの侍女達はネフェルの姿に頬を赤らめていた。
「母上がお呼びと聞きまして」
跪いてそう告げたネフェルに、メルサンクは眉を寄せ、
「おや、不思議な。……でも、嬉しいこと。私はいつでも、あなたが来るのを待っているのですよ」
と優雅な笑みを浮かべる。
「何かの間違いのようですね、今夜は遅いので失礼致します」
そう言って頭を下げ、踵を返したネフェルに、「せっかくですから、話しましょうか。聞きたいことがあったのです」とメルサンクはそっと指を組み合わせた。
「はい」
「ピラミッド建造の知識は、どのように得ましたか?」
鋭い眼光を見せるメルサンクにネフェルはどう説明しようものかと腕を組み、
「……ええと、それはですね、私が15の時に天から降って来ました」
と天を指し、子供のような笑みを見せた。
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ネフェルが第一王妃であり自身の母親であるメルサンクの元に姿を現すと、彼女は不思議そうに、
「おやおや、王子。こんな時間に会いに来てくれるなんて珍しいこと」
と意外そうな声を上げ、メルサンクの侍女達はネフェルの姿に頬を赤らめていた。
「母上がお呼びと聞きまして」
跪いてそう告げたネフェルに、メルサンクは眉を寄せ、
「おや、不思議な。……でも、嬉しいこと。私はいつでも、あなたが来るのを待っているのですよ」
と優雅な笑みを浮かべる。
「何かの間違いのようですね、今夜は遅いので失礼致します」
そう言って頭を下げ、踵を返したネフェルに、「せっかくですから、話しましょうか。聞きたいことがあったのです」とメルサンクはそっと指を組み合わせた。
「はい」
「ピラミッド建造の知識は、どのように得ましたか?」
鋭い眼光を見せるメルサンクにネフェルはどう説明しようものかと腕を組み、
「……ええと、それはですね、私が15の時に天から降って来ました」
と天を指し、子供のような笑みを見せた。